ずっと待っていた、シルクが出来ました。

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辻が花染

 

織田信長から豊臣秀吉を経て徳川家康に至る安土桃山時代は、

わずか三十年の期間でしたが、都市を中心とする町人文化が勢いを増すと同時に、

明の織法や南蛮貿易などの影響もあり、豪壮で華麗な文化が花開きました。

 

服飾の分野においても華美化が進み、刺繍に金・銀の箔を併用した豪華な繍箔や、

摺箔と刺繍、絞りなどの多彩な表現技術による染織品が生まれました。

 

絞り染めを基本に模様や刺繍を施した豪華な染色技法である「辻が花染」も、

この時代に確立され、安土桃山時代の豪華絢爛たる文化を演出しました。

当時は染物といえば辻ヶ花を指すほどに一般的な染織作品であったといわれています。

 

この時代の庶民の服装は、動くのに都合のよい小袖が代表的で、

対丈の長着に細帯、腰に三幅前垂れのような布を巻いて日常着としていましたが、

色彩的な華やかさが目立ちました。また、武士の胴服にも大胆な文様が取り入れられ、

能装束も更に豪華になっていきました。

 

まるで戦乱で抑圧されていた感性が一度に芽吹いたような、

明るく積極的な時代の空気が感じられます。