ずっと待っていた、シルクが出来ました。

Manufacturer

開発者プロフィール

SHIDORIの開発に成功した山嘉精練は、1970年の創業以来一貫してシルク糸専門の精練・染色を担い、世界中から集まるシルクの精練・染色、各種加工を行っています。シルクに携わる職人としての歴史は長く、1555年に初代 井関宗鱗が紋・織業を創始して以来、460年以上にわたり京都で技法とものづくりの精神を受け継いできました。単独浴槽染色によりいつでも同じ色を生み出すことのできる技術、素材を傷めず堅牢度の強い染料を用いる技術、これらに対応する精練方法。日々改良に改良を重ねながら、新技術の研究開発にも積極的に取り組み、シルクのエキスパートとしてシルク技術の伝承に心血を注いでいます。
歩み
1555年 弘治元年 初代 井関宗鱗が紋・織業を創始
1571年 元亀2年

御寮織物司として天皇や皇族の御衣装束を制作する職に任命され、御所の織物を

一手に引き受ける。 以降、約300年にわたり、御寮織物司を代々受け継ぐ。

1867年 慶応3年 大政奉還
1870年 明治3年 御寮織物司廃止
1906年 明治39年

井関冨栄 17代目長女として誕生 池口家に嫁ぐ

着物の帯や相撲の褌などを織る会社を創業

1946年 昭和21年 池口(井関)冨栄の五女 豊子誕生(山内 伸介の母)
1970年 昭和45年 株式会社 山嘉精練 創業
 
経営理念

シルクを通じて自然の恩恵に感謝し、美しい色や光沢で人類の心の満足(安心)と身体の満足(健康)に貢献することを企業理念としております。衣類は人類の生活になくてはならないものですが、シルクはそれを最高の形で提供してくれるものです。それをより広く提供するために、私たちは日夜研究を重ねております。また、人類の幸せと日本の文化発展のため後継者の育成にも心血を注いでおります。

 

環境について

山嘉精練は丹波と呼ばれる自然豊かな京都・亀岡で1970年に創業いたしました。
この土地はとても豊かな自然に恵まれており、ここで収穫される栗や松茸、黒豆などはどれも日本を代表するものばかりです。これは肥えた土地と上質な水が大変豊かであることを表しています。
工場は周囲に田畑が広がる大変素晴らしい環境にあり、逆に言えば、50年以上にわたりこの場所で仕事が続けられるということは、使用する水や重油等の処理が厳重に行われている証しでもあります。

現在は、会社のある敷地は弊社が所有しているものではありますが、弊社が存在する前からこの土地はこの場所に存在しており、今この時代においてお借りしているだけ、と考えております。
お借りしているのだから、いつか返す時には元通りにして返す。
土地・空気・水といった自然の恩恵に感謝しつつ、地域とそこに住む人々との共存をこれからも続けてまいります。

 

社内の養蚕について

2009年から社内に桑の木を植え、新入社員を中心に社内で蚕を育てる研修活動を行っています。
目的は

  • ・蚕から絹糸ができるまでの工程を学ぶ
  • ・自然の恩恵がなければ絹はできないことを知る
  • ・自然界は調和と循環によって秩序だっていることを学ぶ
  • ・尊い命をいただいているシルクを大切に扱う心を育む
  • ・地域の歴史と養蚕の関わりを知り地域とシルクに愛着を持つ

弊社が所有する敷地であったとしても、地域からお借りしているわけですから、この地に弊社が存在することで地域にも恩恵がなければならないと考えています。

同じ地区にある神社やお寺、祭事への寄付や、会社で働く社員・パートさんにおいてはできるだけ地元の方を採用するように心掛けております。 

 

株式会社 山嘉精練

所在地: 京都府亀岡市千代川町千原千原ヶ前1
設立: 1970年8月8日
代表取締役: 山内伸介

2001年11月、株式会社山嘉精練 代表取締役に就任。
先祖代々より伝わるものづくりの精神を受け継ぎながら、
新たなシルクの可能性を日々追求している。